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ヒストリー・からだで語り合うワークショップ&コーチング


97年2月のワークショップ 中身その2

そして、最終的にはこのワークショップでは、劇を創ったのだが、その手順はこんな感じだった。

まず、ゲームの1つで、人間彫刻というのを行う。これはPETA以外でも使われている手法なので、知っている人も多いかも。

人間の体を使って、彫刻を創るゲームだ。2人ペアになって、1本の「木」の形を創る、というあたりから始めていく。最初は「物」の形を創るのだが、だんだん人数も増えて複雑なものを創っていく。「動物」とか「乗り物」とかを設定しておいて、グループに分かれて創ったものを、他のグループが何か当てる、という形で進めることも多い。

「物」の形を創った後は、空間を創る。「学校」「公園」「海の中」・・・など、どんな空間でもいい。人間が登場するなら、その感情も表現できる。
「彫刻」だから静止しているんだけど、静止した場面は表現できるようになる。

この彫刻を活用して劇創りをしていく。

劇の題材になるのは、「人権」に関する問題が起こった実際の体験・・・というものだった。
生活上の実体験を劇の題材にする、というのがPETAの特徴の1つでもある。
僕が入ったグループでは、メンバーの1人が平和運動に関わっていたら、警察に不当な捜査を受けた・・・という体験を劇にした。

そして、グループに分かれて、まず、その問題が起こった場面を人間彫刻で創る。(「はじめ」の場面)
それができたら、問題が解決した場面を創る。(「終わり」)
そして、解決の途中にはこういう場面が必要だという場面を創る。(「真ん中」)

以上、「はじめ-真ん中-終わり」3つの彫刻を創って、その間を埋めれば、1本の劇ができる、というわけだ。

ここまで様々なゲームを通して培われてきた、創造性とチームワークをもってすれば、演劇経験などほとんどない素人の集まりでも、それなりに劇は形になってくるものだ。

グループに分かれて、それぞれの体験談を語り合ったり、問題の解決策を試行錯誤したりするのは、学習効果も高い。

これはすごい!と、僕は大いにハマってしまったのだった。

→PETAツアーの話、
→の前にPETAの説明
by matchan1971 | 2004-08-17 00:57

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まつぞうのワークショップとコーチングの道のりを振り返る
by matchan1971
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